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☆主なコンテンツ
1、新着論文 2、論文概説 3、コラム 4、本のレビュー 5、雑記(PC・研究関連)
6、気になった一文集(日本語English) 7、日記(日本語English) おまけTwilog

炭素循環の時空間スケール・定数

時間
・50 m深の混合層中のDICが大気CO2と平衡に達するのに要する時間スケール:「約1年」
[Gruber et al., 1999, GBC, pp. 313; Broecker & Peng, 1974]

・混合層内のDICのδ13Cが大気δ13CO2と同位体平衡に達するのに要する時間スケール:「約10年」
[Gruber et al., 1999, GBC, pp. 315; Broecker & Peng, 1974, 1982]

・北半球と南半球の大気CO2が混ざりあうのに要する時間スケール:「約1年」
[Tans, 1998, Chap.12, pp.285]

・放射性炭素の半減期:「5730年」(慣習として利用されているのが「5,568年」)

定数
・Revelle Factor: (∆pCO2 / ∆DIC) / (pCO2 /DIC)
亜熱帯循環: 「8 - 9」
高緯度域:「13 - 15」
[The oceanic sink for carbon dioxide]


Sabine et al., 2004, Science
・レッド・フィールド比
C : N : P = 「106 : 16 : 1」


同位体値

・陸上植物のδ13Cの値
C3植物:「28 ‰」 C4植物:「14 ‰」
[Scmittner et al., BG, 2013, pp. 5894; O’Leary, 1988]

・化石燃料由来のCO2 の典型的なδ13Cの値:「-23 ‰」
[Emerson & Hedges, 2008, pp. 397]

・産業革命以前の大気中CO2 のδ13Cの値:「-6.5 ‰」
[Rubino et al., 2013, JGR; Scmittner et al., BG, 2013, pp. 5894; O’Leary, 1988]
13C Suess Effectにより、産業革命以降次第に低下傾向
Scmittner et al., 2013, BG

その他(量・量比・面積など)

・2002–2011年の海による炭素吸収量:「年間2.5 ± 0.5 PgC」(全排出量の25–30%)
[Doney et al., 2014, Oceanography, pp. 114; Le Quere et al., 2013]

・北太平洋亜熱帯域の炭素吸収量:「年間 0.4 PgC」(全海洋の吸収量の約18%)
[杉本&平石, 2009, 測候時報]

・人間活動に伴う年間のCO2排出量:「1970年が27 Gt、2010年が49 Gt、2013年が52 Gt(CO2換算)」
[IPCC AR5 WG2]

・南北半球から排出されている化石燃料由来のCO2の割合:「北9割、南1割」
[Tans, 1998, Chap.12, pp.285]

・メタンの温室効果:CO2と比較して「28〜34」倍
[Allen, 2016, Nature]

・メタンの大気中の濃度:CO2と比較して「200分の1」

・海洋酸性化に伴うpHの低下「0.1」、炭酸イオン濃度の低下「30 μmol/kg」、炭酸塩飽和度の低下「15 %」
※平均的な値。場所・緯度により異なることに注意
[Fabricius et al., 2011, NCC]

・産業革命以降、1日に人口一人当たりが海に投棄している二酸化炭素の量:「4 kg」
[Monitoring Ocean Carbon and Ocean Acidification]

・1 m3あたりのCO2排出が溶かす北極の海氷面積:3 m2
[Notz & Stroeve, 2016, Science]

・世界のサンゴ礁の面積:「285,000 km2(海洋全体の面積の0.1%以下)」
[サンゴとサンゴ礁のはなし(中公新書、2008年)]

・これまでに知られている造礁サンゴの種数:「1,300 種」
[サンゴとサンゴ礁のはなし(中公新書、2008年)]

・1950年以降、消滅したサンゴ礁の割合:「19 %」
[Status of Coral Reefs of the World, 2008]

・1950年以降、危機に瀕しているサンゴ礁の割合:「35 %」
[Status of Coral Reefs of the World, 2008]