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2012年4月14日土曜日

新着論文(QSR#40)

Quaternary Science Reviews

Volume 40, Pages 1-106 (27 April 2012) 


Precession forcing of productivity in the Eastern Equatorial Pacific during the last glacial cycle
Elena V. Ivanova, Luc Beaufort, Laurence Vidal, Michal Kucera
コスタリカ沖で得られた堆積物コアから過去140ka(MIS6〜現在)の赤道東太平洋の湧昇システムにおける有孔虫・円石藻の群衆組成と一次生産量を復元。2万年周期の歳差運動による春と秋の日射量極大期の影響が大きい。またターミネーションの際にはさらなる栄養塩の供給があったと考えられる。
Ivanova et al. (2012) Fig. 4を改変。H1に一次生産量(PP)が増加?

An organic geochemical record of Sierra Nevada climate since the LGM from Swamp Lake, Yosemite
Joseph H. Street, R. Scott Anderson, Adina Paytan
Street et al. (2012) Fig. 6を改変。dの珪藻密度の変動が大きい。

カリフォルニアの Sierra Nevadaの湿地の堆積物コアから過去20kaの千年スケールの気候変動を復元。カリフォルニア海流の変動と同様の変動が見られ、北太平洋の大気-海洋循環が主要な駆動力となっていることが示唆される。